速読ではなく「高速読書」を勧める本。
読みたい本、タイトルに惹かれた本、自分に今足りないなにかを埋めてくれるんじゃないかな~と期待して、買ったけど積んでる本。
そいつらを一気呵成に読了すべく、タイトルに惹かれて開いた本書。
速読には挫折
もう結構な昔になりつつあるが、以前、速読を習得しようとそのたぐいの本を読んだことがある。
が、やる事は眼球トレーニング。
なんじゃそりゃ。
本をたくさん読むために、それ以外のトレーニングをたくさんしなくてはならず、しかも実際にトレーニングして早く読んだところで、「早く読めました」って結果。
一番気に食わなかったのは、読んでるときの読者の顔。目を見開いて、周辺の筋肉に力を入れて、眼球を一所懸命に上下させて、全然楽しくない。
しかも、たいして内容を理解できない。
ホントに「早く読めた」だけ。
そりゃ、私自身のトレーニングの足らなさと、実践方法が正しかったかどうかという問題はあるだろうけれど、自分に合わなかったというだけなんだけれども。
そんな経験から「速読はもういいや」ってなっていまして。
でも、それでも本はたくさん読みたいし、時間は限られているから速く読まないといけないし、読んだら理解を深め、知見を得、記憶にも残っていてほしいし。
それを解決するんじゃないかな~と手に取った本書なのだが、なかなか良かった。
これなら出来そう高速読書
個人的には、こういった書籍で触れられる脳科学的に正しいといった内容は、話半分でしか読まないが、特に脳科学に詳しくなくても、「そりゃ、そうだよな」と腑に落ちる内容だった。
著者の薦める「高速読書」はトレーニングや訓練を必要とせず、多少のコツはいるかもしれないが、だれでもその日から実行できる手軽さを感じた。というか、すでに実践しているので、難なく実行に移すことができた。
具体的には、30分で1冊を3回読む。
1回目は全体を読みながらドッグイヤーを付け、2回目はドッグイヤー前後の本文と、軽いメモを取りながら、3回目はアウトプットの形を考えながらという方法。
但し、今から30分、ではなく、今から1回目、自宅で。2回目は明日の朝、3回目は明日の夜、のように場所は時間を変えながら、という方法を推奨されていた。
場所や時間を変えてというのは、自分自身の状況やちょっといろいろな事情から無理だろうけれど、30分で3回繰り返して読むから、記憶には残りやすい、という事は理解できる。
本の全体を通して、いくつかそういった脳科学的なアプローチや心理実験等からの解説があるが、いずれも自分の感覚や知識と合致する、またはその結果が腑に落ちる内容だった。
そのため、それらの裏付けが「記憶に残る」「忘れない」という部分と自分の中で1本につながり、高速読書の効能については納得のいくところ。
高速読書自体の方法は上述の通りだが、それらも、なぜその方法をとるのか解説がある。
その読書で何を得たいのか。
その読書で何を得るか、目的を持つこと。
タイマーをかけてその時間内で全体を通して読むことでスピードを生む。
その本から行動プランや具体的なアクションを作り、「読んで終わり」にしない。
などなど、ただ3回読むだけではなく、それぞれの段階と読書の前後での準備・施策が具体的でしっかりとしており、実践については問題はない。
「こうやったら、こうなる。やってみな!」と、具体的な実践方法に触れない実用書が少なくない昨今、読んでよかった本の一つである。
自分の状況に落とし込むなら、1回目で通して読んで、2回目でピックアップしたところを読み、3回目は読書ノートを執筆しながらが一番良いようだ。
読書ノートを書いてしまえは、この文章のようにブログにでもアップできる形でのこるので、
今のうちにたくさん自分の文章をバラまいておけば、自分の分身として、未来で勝手に働いてくれる。そんな可能性があります。(いしかわゆき「書く習慣」より)
そんな可能性があるかもしれません。


